2018年10月12日

今週の注目感染症 平成30年・40週(10月1日~10月7日)

1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の報告が4例ありました。このうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。今年これまでに58例の報告がありました。食肉の十分な加熱などによる食中毒予防と、手洗いによるヒトからヒトへの二次感染の予防が重要です。
4類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
今後、全国に拡大する可能性もあり、妊婦が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。
本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・RSウイルス感染症は、減少傾向にありましたが再び増加し、奥州、県央及び釜石地区で多くなっています。
患者の咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などから感染するため、咳エチケットや手洗いによる予防が重要です。
・ヘルパンギーナは、例年9月上旬まで多く報告されますが、今年は報告の多い状況が長く続いています。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、十分な手洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。
・インフルエンザは、中部地区に加えて、盛岡市からも報告がありました。報告数、発生地区ともに今後の動向に注意が必要です。
予防には、体調管理と帰宅後の手洗いが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年10月12日更新)