2019年03月08日

今週の注目感染症 平成31年・9週(2月25日~3月3日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。このうち1例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・風しんは、関東地方を中心に流行が続いています。
予防にはワクチン接種が有効です。
免疫のな い妊婦が妊娠初期に感染すると生まれてくる赤ちゃんが感染し先天性風しん症候群が心配されます。
妊娠を希望する女性やその配偶者、抗体価の低い妊婦の配偶者は無料で抗体検査を受けられるので希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、3週続けて増加しました。
県央地区でノロウイルスによる集団感染事例が報告さ れています。
ノロウイルスは感染力が強く、少ないウイルス量で感染するので注意が必要です。
せっけんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。

・水痘は、県央地区で警報値(定点あたり患者数2人)を超えました。
患者の水疱内容物、咳やくしゃみ等の飛沫から感染します。
予防には、ワクチン接種および患者との接触を避けることが重要です。

・インフルエンザは、全ての地区で減少しました。
一度かかった人が別の型にかかることもあるので引き続き注意が必要です。
予防にはこまめな手洗いや体調管理、咳エチケットによる感染予防が重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年3月8日更新)