2019年04月19日

今週の注目感染症 平成31年・15週(4月8日~4月14日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。このうち2例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。
患者は80歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、宮古地区から1例ありました。患者は90歳代の男性です。
・梅毒の報告が、一関地区から、1例ありました。患者は30代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、集団感染事例が盛岡市の老人福祉施設でノロウイルスによるものが2件、一関地区の保育所でロタウイルスによるものが1件発生しました。
原因となるウイルスは感染力が非常に強いので、集団で生活する施設等での感染予防対策が重要です。
・インフルエンザは、減少が続いていましたが、前週より増加しました。
 新学期に入り、学校等休業措置も報告されています。
 春にかけて報告数が増加することがあるので、注意が必要です。
・伝染性紅斑は、県央地区で警報値(定点あたり患者数2人)を超えたほか、盛岡市でも多くなっています。
本疾患は小児を中心に、例年、春から初夏にかけて流行がみられるので注意が必要です。
・大型連休中に海外旅行を計画している方は、海外で感染症にかからないために、正しい知識や予防法を身に付ける必要があります。
旅行前に、厚労省検疫所や外務省の海外安全ホームページ等で渡航先の情報の確認を。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年4月19日更新)