2018年06月22日

今週の注目感染症 平成30年・24週(6月11日~6月17日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、県内での発生はありませんでしたが、埼玉県等で同じ遺伝子型のO157による生野菜が原因と推定される 感染症・食中毒事例が発生しています。
  野菜等を生で食べるときにはよく洗うことが重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、盛岡市から2例ありました。患者は、80歳代の女性と30歳代の男性です。今年これで11例目です。
・水痘(入院例)の報告が1例、一関地区からありました。患者は30歳代の男性です。
5類感染症(定点把握対象疾患)

・感染性胃腸炎は、大船渡地区で、5週続けて定点当たり患者数10人を超えました。
県内で4月からこれまでにノロウイルス等による集団感染事例は34例(昨年23例、一昨年22例)発生しています。
保育園、小学校、高校、老人福祉施設等、多様な施設で発生しており、集団で生活する施設では引き続き注意が必要です。
経口感染で少量のウイルスでも感染するので、予防には石けんと流水による十分な手洗いが重要です。

・咽頭結膜熱、手足口病及びヘルパンギーナは、夏季に流行する小児の感染症です。
今後、流行することが予想されますので、予防には、タオルの共用を避けること、石けんと流水による手洗いが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年6月22日更新)