2019年05月31日

今週の注目感染症 令和元年・21週(5月20日~5月26日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。このうち2例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は5歳の女児です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が一関地区から1例ありました。患者は70歳代の女性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が宮古地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市から1例ありました。患者は70歳代の女性です。
・野外で活動する機会が多い季節となり、つつが虫病等、ダニが媒介する感染症に注意が必要です。
近隣県では、つつが虫病による死亡事例が発生しました。
野外で活動する際は肌の露出を少 なくし、ディートやイカリジンといった有効成分を含む虫よけ剤を使用するなど、ダニに咬まれ ないよう対策が必要です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、前週より減少しましたが、保育所等でノロウイルスによる集団感染事例が続発しています。
集団生活を営む施設では、感染予防対策の徹底が必要です。
手洗いを励行し、患者 の吐物や便を処理する際は、使い捨て手袋とマスクを着用のうえ、塩素系薬剤を使用することが重要です。
・咽頭結膜熱(プール熱)は、前週より増加しました。
本疾患は、アデノウイルスによる感染症で、 主な症状は、発熱、咽頭炎、結膜炎です。
例年、6月頃から増加する傾向にあります。
患者との 濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年5月31日更新)