2018年06月08日

今週の注目感染症 平成30年・22週(5月28日~6月3日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が1例ありました。潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が釜石地区から1例ありました。患者は90歳代の男性です。

・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。

・麻しん(はしか)は、ワクチンによって予防できる感染症です。
 定期接種対象者や未接種と思われる方は予防接種を受けましょう。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市、大船渡、宮古及び県央地区において、保育所、小学校、介護サービス事業所などでの、ノロウイルスによる集団感染事例が報告されました。
 過去3年間の岩手県では、冬季だけでなくこの時期にも報告が多くなっているため注意が必要です。
 予防には、石けんと流水による十分な手洗いと、塩素系薬剤による患者の吐物や便の適切な処理が重要です。

・手足口病は、釜石地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
 本疾患は、4歳位までの幼児を中心として夏季に多くみられ、飛沫や接触のほか、便中に排出されたウイルスからも感染します。
 主症状として、手のひらや足底、口腔の粘膜などに水疱性発疹がみられます。
 予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを徹底することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年6月8日更新)