2019年02月15日

今週の注目感染症 平成31年・6週(2月4日~2月10日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が1例ありました。潜在性結核感染症の報告はありませんでした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の患者の報告が、中部地区から1例ありました。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。
・風しんは関東地方を中心に流行しています。
妊婦の方が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。
本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談下さい。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、前週より減少したが高いレベルで流行が続いています。
中部及び宮古地区で警報値(定点あたり患者数30人)を超え、他の8地区で注意報値(同10人)を超えています。
年齢層別では60歳以上が15%を占め例年より多くなっています。
医療、福祉施設への持ち込みを防ぐため、症状がみられる場合は訪問を自粛するなどの対策が重要です。
予防にはこまめな手洗いや体調管理、咳エチケットによる感染拡大防止が重要です。

・伝染性紅斑(リンゴ病)は、1月上旬をピークに3週続けて減少しました。
久慈地区では昨年11月中旬より流行が続いており、この週も警報値(同2人)を超え増した。
妊婦の方は感染すると胎児に影響することがあるので注意が必要です。

・感染性胃腸炎は、盛岡市の保育園でノロウイルスによる集団感染事例が報告されました。
予防には石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の処理に使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を用いることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年2月15日更新)