2018年06月01日

今週の注目感染症 平成30年・21週(5月21日~5月27日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。
・後天性免疫不全症候群の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市と一関地区から1例ずつありました。今年12例目です。
・百日咳の報告が宮古地区から1例ありました。患者は20歳代の男性です。今年16例目です。
・麻しん(はしか)は、ワクチンによって予防できる感染症です。
県内では平成24年以降報告がありませんが、沖縄県や愛知県等では外国人観光客から持ち込まれた麻しんをきっかけに感染が広がっています。
症状がある場合は、あらかじめ受診する医療機関にお問い合わせください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市、大船渡及び奥州地区でノロウイルスによる集団感染事例が報告されました。
過去3年間の岩手県では、冬季だけでなく、この時期にも多く報告されているため注意が必要です。
予防には、石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の、塩素系薬剤を使用した適切な処理が重要です。
・流行性角結膜炎は、一関、大船渡及び久慈地区で多くなっています。本疾患は、ウイルスに汚染されたタオル類や手指の接触から感染し、結膜の浮腫や充血、流涙などの症状がみられます。
予防にはタオルの共用を避け、手洗いと消毒を行うことが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年6月1日更新)