2017年12月25日

今週の注目感染症 平成29年・50週(12月11日~12月17日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が3例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は70歳代の男性です。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が中部地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。

・ウイルス性肝炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。

・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は40歳代の女性です。

・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者の報告が盛岡市から1例ありました。患者は70歳代の女性です。


5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは前週よりも増加しました。
年齢層別では20歳未満の割合が70%を超えています。
人が集まる場所での感染拡大に注意が必要です。
症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
手洗いやワクチン接種、体調管理による予防が重要です。
ワクチンは接種後効果が現れるまで2週間程度かかることから、早めの接種が勧められます。

・感染性胃腸炎は、奥州及び大船渡地区で定点当たり患者数10人を超えました。
また、ノロウイルス等による集団感染事例が続いています。
調理前や食事前、トイレの後には石けんと流水による手洗いを行うこと、患者の吐物や便は塩素系薬剤を使用して適切に処理することが重要です。

・冬休みを利用して海外へ渡航する方は、海外で感染症にかからないために、正しい知識や予防方法を身に付ける必要があります。
厚生労働省検疫所(>>詳細はこちら)や外務省の海外安全ホームページ(>>詳細はこちら)などで渡航先の情報を御確認ください。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年12月22日更新)