2018年04月13日

今週の注目感染症 平成30年・14週(4月2日~4月8日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。そのうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が、奥州地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・水痘(入院例)の報告が盛岡市から1例ありました。
・梅毒の報告が盛岡市及び一関地区から1例ずつありました。2例とも50歳代の男性です。
・百日咳は、奥州地区で1例報告があり、今年これで13例となりました。ワクチン未接種の新生児、乳児は特に注意が必要です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、第5週をピークに減少が続いていますが、盛岡市及び釜石地区で注意報値(定点当たり患者数10人)を超えています。
年齢層別では、60歳以上が13.7%と例年より多くなっています。
医療・福祉施設へのウイルス持ち込みを防ぐため、症状が認められる場合、訪問を自粛することも重要です。
なお、感染予防対策として、咳エチケットや手洗いは他の感染症にも有用なので、引き続き励行しましょう。

・伝染性紅斑は、宮古地区で2週続けて警報値(同2人)を超えたほか、盛岡市でも多くなっています。

・感染性胃腸炎は、県央地区の保育園と二戸地区の老人福祉施設でノロウイルスによる集団感染事例が発生しました。
集団で生活する施設での感染予防対策の再確認が必要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年4月13日更新)