2018年06月15日

今週の注目感染症 平成30年・23週(6月4日~6月10日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が6例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から1例ありました。患者は20歳代の男性です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が奥州地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・咽頭結膜熱は、県央地区で警報値(定点当たり患者数3人)を超えました。
本疾患は、アデノウイルスによる小児の感染症で、発熱、咽頭炎、結膜の充血などの症状がみられます。
くしゃみ等の飛沫や、患者の目や顔に触れた手などを介して感染します。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗い、うがいを行うことが重要です。

・手足口病は先週よりも増加し、釜石地区で2週続けて警報値(同5人)を超えました。
本疾患は、4歳までの幼児を中心として夏季に多くみられ、飛沫や接触のほか、便中に排出されたウイルスからも感染します。
予防には、咽頭結膜熱と同様の対策をとりましょう。

・感染性胃腸炎は、盛岡市、県央、中部及び大船渡地区で集団感染事例が報告され、大船渡地区では定点当たり患者数が10人を超えました。
予防には、石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便を塩素系薬剤で適切に処理することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年6月15日更新)