2018年08月24日

今週の注目感染症 平成30年・33週(8月13日~8月19日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。
      そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、O26などの報告が7例ありました。
主な症状は腹痛や下痢、 血便で、腎不全や脳症など重篤な合併症を起こす場合もあります。
少ない菌量で感染す るので、食中毒予防3原則(食中毒菌をつけない、ふやさない、やっつける)の徹底 と、石けんと流水による手洗いでヒトからヒトへの二次感染を防ぐことが重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が、久慈地区から1例ありました。
       患者は90歳代の女性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が2例ありました。これで今年23例です。
・バンコマイシン耐性腸球菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。
患者は60歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・ヘルパンギーナは減少しましたが、岩手県では例年9月上旬まで報告数の多い状況が続くので、引き 続き注意が必要です。
予防には、患者との濃厚接触を避け、手洗いやうがいを十分に行うことが重要 です。

・RSウイルス感染症は、中部、奥州及び二戸地区で定点あたり患者数2人を超えています。
乳幼児は細 気管支炎など重症化しやすいので注意が必要です。
患者の咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指な どから感染するので、予防には、咳エチケットや手洗いが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年8月24日更新)