2019年05月24日

今週の注目感染症 令和元年・20週(5月13日~5月19日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。このうち2例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市及び一関地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、30歳代の男性と20歳 代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルス等による集団感染事例が保育所で8件発生し、昨年の同時期と比 較して多くなっています。
ノロウイルスは感染力が強く、集団生活を営む施設では、感染予防対 策の再確認が必要です。
調理前や食事前、トイレの後には石けんと流水による十分な手洗いを行うこと、患者の吐物や便は使い捨て手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要で す。
・伝染性紅斑(リンゴ病)は、二戸地区で警報値(定点あたり患者数2人)を超えました。
本疾患 は、小児を中心に流行する発疹性疾患です。
両頬に境界明瞭な紅斑が、四肢にはレース状の紅斑が現れます。
春から初夏にかけて流行するので注意が必要です。
・溶連菌咽頭炎は、前週より増加しました。
本疾患は、発熱や全身倦怠感、咽頭痛を主症状とする 細菌感染症です。予防には、手洗いとうがいの励行、患者との濃厚接触を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年5月24日更新)