2018年07月13日

今週の注目感染症 平成30年・27週(7月2日~7月8日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症 ・結核の報告が7例ありました。そのうち3例は潜在性結核感染症でした。

3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、盛岡市から1例、奥州地区から2例ありました。今年 14例目です。 例年7月から9月に報告数が増加するので注意が必要です。食中毒予防3原 則(つけない、ふやさない、やっつける)の徹底と、石けんと流水による手洗いで、ヒ トからヒトへの二次感染を防ぐことが重要です。

4類感染症・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が、二戸地区から1例、一関地区から1例ありました。今年25例目です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は増加し、釜石地区で警報値(定点あたり患者数5人)を超えました。
予防には、手洗い と、患者との濃厚接触やタオルの共用を避けることが重要です。
髄膜炎や脳炎等を併発する場合があるので、頭痛、嘔吐、発熱が続く場合は医療機関の受診が勧められます。

・感染性胃腸炎は、一関地区でノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。引き続き注意が 必要です。

・伝染性紅斑(リンゴ病)は、宮古及び中部地区で3週続けて警報値(同2人)を超えました。妊婦の方 は、感染すると胎児に影響することがあるので注意が必要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年7月13日更新)