2018年03月19日

今週の注目感染症 平成30年・10週(3月5日~3月11日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。
このうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)

・アメーバ赤痢の報告が盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・クロイツフェルト・ヤコブ病の報告が盛岡市から1例ありました。患者は80歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは第5週をピークに減少が続いていますが、中部地区では警報値(定点当たり患者数30人)を超えています。
年齢層別では14歳以下が全体のおよそ60%を占めており、学校等での感染拡大に引き続き注意が必要です。
発症後3~7日間はウイルスを排出すると言われていることから、症状が軽快した後もマスクの着用をはじめとしたせきエチケットを継続し、感染拡大を防ぐことが重要です。
・感染性胃腸炎は前週より増加しました。
また、釜石地区の保育所からノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。
ノロウイルスは感染力が強く、少ないウイルス量で感染するので注意が必要です。
せっけんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。
・溶連菌咽頭炎は盛岡市で警報値(同8人)を超えました。予防には手洗いやうがい、患者との濃厚接触を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年3月9日更新)