2018年04月20日

今週の注目感染症 平成30年・15週(4月9日~4月15日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症は、釜石地区で1例報告がありました。
平成25年からこれまで61例報告があり、年齢層別では、44例が65歳以上でした。
肺炎の重症化のリスク軽減のため「高齢者の肺炎球菌感染症」の定期予防接種が効果的です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市の小学校及び県央地区の保育園でノロウイルスによる集団感染事例が発生しました。
例年、冬の流行が一時的におさまっても春にかけて報告数が増加するので、集団で生活する施設での感染予防対策の再確認が必要です。

・インフルエンザは、前週とほぼ同数の報告がありました。
新学期に入り、学校等閉鎖措置の報告数が増えています。
前週よりも増加している地区もあり、盛岡市では注意報値(定点当たり患者数10人)を超えています。
予防には手洗いの徹底と咳エチケットが重要です。

・伝染性紅斑は、宮古地区でさらに患者が増加し3週続けて警報値(同2人)を超えました。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年4月20日更新)