2019年03月25日

今週の注目感染症 平成31年・11週(3月11日~3月17日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち5例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、奥州地区で報告が多くなっています。
例年、春にロタウイルスによる胃腸炎が 増加するので注意が必要です。
ロタウイルスも他の胃腸炎ウイルスと同様に感染力が強く、少な いウイルス量で感染します。
感染拡大防止のため、せっけんと流水による十分な手洗いと、患者 の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理を行うことが重要です。

・溶連菌咽頭炎は、盛岡市で警報値(定点あたり患者数8人)を超えた状況が続いています。
主症状 は突然の発熱や咽頭痛で、リウマチ熱や糸球体腎炎等を併発する場合があります。
治療の際は医 師の処方に従い、抗菌薬を飲みきることが必要です。
予防には手洗いやうがいと、患者との濃厚 接触を避けることが重要です。

・インフルエンザは、すべての地区で注意報値を下回りました。
再び増加することもあるので、引 き続き注意が必要です。
予防にはこまめな手洗いや体調管理、咳エチケットによる感染予防が重要です。

・春休みに海外へ渡航される方は、感染症にかからないために正しい知識と予防方法を身に付ける 必要があります。

厚生労働省検疫所( >>詳細はこちら )や外務省海外安全ホー ムページ( >>詳細はこちら )等で渡航先の情報を御確認下さい。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年3月23日更新)