2020年01月10日

今週の注目感染症 令和元年・52週(12月23日~12月29日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。そのうち1例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が一関地区から1例ありました。患者は90歳代の女性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が釜石地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が釜石地区から1例ありました。 患者は90歳代の女性です。
・播種性クリプトコックス症の報告が県央地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、引き続き増加し、宮古地区以外で注意報値(定点あたり患者数10人)を超えました。
特に二 戸地区では警報値(同30人)を超えています。
ウイルスは発症前日から発症後3~7日間排出されると言われています。
発熱等の症状がある場合は、学校や職場へ行かずに受診し、解熱後も、マスクの正しい着用(鼻からあご までを覆い、隙間なくつける)などの咳エチケットや外出を控えることで、家族や周囲への感染を防ぐことが重要です。
・新学期が始まり、学校等での集団生活が再開されると、インフルエンザやウイルス性胃腸炎が流行する可能性が 高まります。
特にインフルエンザは、今シーズン流行の中心が小中学生のため、更なる拡大が懸念されます。
手洗いやうがい、咳エチケットなどの基本的な感染予防対策の徹底を。
・海外へ渡航し、帰国後に体調が悪くなった場合は、医療機関に問い合わせのうえ、渡航歴を伝えて受診することが大切です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和2年1月10日更新)