2018年06月29日

今週の注目感染症 平成30年・25週(6月18日~6月24日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。そのうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が2例ありました。今年9例目です。
例年、7月から9月は報告 が増えるので、注意が必要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が久慈地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌感染症の報告が、釜石地区から1例ありました。患者は70歳代の女性です。
・破傷風の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。今年1例目です。
・百日咳の報告が、県央地区から2例ありました。今年19例目です。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、大船渡地区で、6週続けて定点当たり患者数10人を超えました。
県内では4月からこれま でに、ノロウイルス等による集団感染事例が34例(昨年23例、一昨年22例)発生しています。保育園、小 学校、高校、老人福祉施設等、多様な施設で発生しており、集団で生活する施設では引き続き注意が必要 です。
経口感染で少量のウイルスでも感染するので、 石けんと流水による十分な手洗いで予防することが 重要です。
・伝染性紅斑(リンゴ病)は、前週から急増し、宮古及び中部地区で警報値(定点当たり患者数2人)を超え ました。
岩手県では、過去5年間で最も多くなっており、注意が必要です。
・咽頭結膜熱、手足口病及びヘルパンギーナは、夏季に流行する小児の感染症で、今後、流行することが予 想されます。
予防には、石けんと流水による手洗いと、タオルの共用を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年6月29日更新)