2020年01月24日

今週の注目感染症 令和2年・2週(1月6日~1月12日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が一関地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が県央及び奥州地区から1例ずつありました。 患者はそれぞれ、60歳代の男性と80歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部、奥州及び釜石地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ40歳代の男性2名と9歳の男児です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、県内すべての地区で注意報値(定点あたり患者数10人)を超えました。
新学期が始まり、学校等閉鎖措置が報告されています。
ウイルスは発症前日から発症後3~7日間排出されると言われています。
発熱 等の症状がある場合は、登校や出勤を無理にせず医療機関を受診してください。
また、症状の有無に関わらず、 人混みへの外出を控えること、普段からの咳エチケットや手洗い等の感染対策が重要です。
・感染性胃腸炎は、ノロウイルスによる集団感染事例の報告が4件ありました。
集団生活を営む施設では、感染予防対策の再確認が必要です。
石けんと流水による手洗いを徹底すること、患者の吐物や便を処理する際は、使い捨て手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を使用することが重要です。
・溶連菌咽頭炎は、発熱、全身倦怠感及び咽頭痛を主症状とし、例年この時期から報告が増加するため注意が必要です。
手洗いやうがい、患者との濃厚接触を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和2年1月24日更新)