2018年09月14日

今週の注目感染症 平成30年・36週(9月3日~9月9日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、O26の報告が、盛岡市から1例ありました。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が、奥州地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・水痘(入院例)の報告が、釜石地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・梅毒の報告が2例ありました。今年これで25例です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・ヘルパンギーナは多くの地区で増加し、県央及び宮古地区では警報値(定点あたり患者数6人)を超えました。
乳幼児を中心に流行する急性のウイルス性咽頭炎で、主な症状は38℃以上の突然の発熱と のどの痛み、口内に現れる小さな水疱性の発疹です。
予防には、患者との濃厚接触を避け、十分な手 洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。
・手足口病は、県央地区で3週続けて警報値(同5人)を超えています。
ヘルパンギーナと同じエンテロ ウイルス属による感染症で、同様の対策が重要です。
髄膜炎や脳炎などを併発する場合があるので、 頭痛、嘔吐、高熱が続く場合は医療機関の受診が勧められます。
・RSウイルス感染症は、二戸、奥州地区で報告数が多い状況が続いています。
乳幼児に多い急性の呼吸 器感染症で、例年秋から冬にかけて流行します。
咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などを介し て感染するため、咳エチケットや手洗いによる予防が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年9月14日更新)