2019年03月29日

今週の注目感染症 平成31年・12週(3月18日~3月24日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。このうち3例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、釜石地区から1例ありました。患者は60歳代の女性です。
・百日咳の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市及び奥州地区からノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。
例年、春にロタウイルスによる報告が増加するので注意が必要です。
ロタウイルスも他の胃腸炎ウイルスと同様に感染力が強く、少ないウイルス量で感染します。
感染拡大防止のため、せっけんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理を行うことが重要です。

・インフルエンザは、すべての地区で2週続けて注意報値を下回りました。一度かかった人が、その後別の型にかかることもあるので、引き続き注意が必要です。
こまめな手洗いや体調管理による予防と、マスクの着用など咳エチケットによる感染拡大防止が重要です。

・新学期がスタートし、学校等で集団生活が再開されると感染症が流行する可能性が高まります。
手洗いやうがいをはじめとした、基本的な感染予防対策の再確認が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年3月29日更新)