2018年09月21日

今週の注目感染症 平成30年・37週(9月10日~9月16日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。そのうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が2例ありました。これで今年55例です。
4類感染症 ・A型肝炎の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・レジオネラ症の報告が2例ありました。今年9例目です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。
患者は80歳代の 男性です。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、県央地区で警報値(定点あたり患者数5人)を超えた状況が続いているので、引き続き 注意が必要です。
エンテロウイルス属を原因とする、小児を中心とした感染症で、咳やくしゃみなど の飛沫、水疱内容物、便中に排出されるウイルスから感染します。
予防には、患者との濃厚接触を避 け、十分な手洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。
・ヘルパンギーナは、宮古及び久慈地区で警報値(同6人)を超えました。主な症状は38℃以上の突然 の発熱とのどの痛み、口内に現れる小さな水疱性の発疹です。
手足口病と同じエンテロウイルス属に よる感染症で、同様の対策が重要です。
・RSウイルス感染症は減少しましたが、二戸、釜石、奥州地区で報告数が多くなっています。
例年、秋 から冬にかけて流行するので、引き続き注意が必要です。
咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指な どを介して感染するため、咳エチケットや手洗いによる予防が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年9月21日更新)