2018年03月12日

今週の注目感染症 平成30年・9週(2月26日~3月4日)


1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が1例ありました。この1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・A型肝炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
5類感染症(定点把握対象疾患)

・アメーバ赤痢の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・梅毒の報告が奥州地区から1例、大船渡地区から2例ありました。患者はそれぞれ80歳代、50歳代及び70歳代でいずれも男性です。
・百日咳の報告が久慈地区から1例ありました。患者は9歳の男の子です。今年1月から全数届出疾患となり、これまでに10例報告されています。
定期接種に定められた四種混合ワクチンの1つであり、適切な時期に必要な回数の接種を受けることが重要です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは4週続けて減少しましたが、宮古、中部、釜石地区では警報値(定点当たり患者数30人)を超えています。
学校等の閉鎖措置の報告も続いているので引き続き注意が必要です。
症状がある場合はマスクの着用をはじめとした咳エチケットを心がけ、早めに受診することが勧められます。
帰宅後の手洗いや体調管理による予防が重要です

・感染性胃腸炎は、例年春にロタウイルスによる胃腸炎が増加する傾向があります。乳幼児が感染すると重症化しやすいので、注意が必要です。
石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年3月9日更新)