2018年03月26日

今週の注目感染症 平成30年・11週(3月12日~3月18日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が8例ありました。
このうち5例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が県央地区から1例ありました。
患者は90歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は二戸、中部地区及び盛岡市からノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。
また、例年春にロタウイルスによる胃腸炎が増加する傾向がみられます。
どちらのウイルスも感染力が強いので注意が必要です。
感染拡大を防ぐため、石けんと流水による手洗いの徹底と、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。
・インフルエンザはすべての地区で警報値(定点あたり患者数30人)を下回りました。
県環境保健研究センターのウイルス検査では、A香港型とB型が検出されました。
一度かかった人がその後別の型にかかることもあるので、注意が必要です。
手洗いや体調管理による予防が重要です。
・春休みを利用して海外へ渡航する方は、海外で感染症にかからないために正しい知識や予防方法を身に付ける必要があります。
厚生労働省検疫所(>>詳細はこちら)や外務省の海外安全ホームページ(>>詳細はこちら)などで渡航先の情報を御確認ください。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年3月24日更新)