2017年12月22日

今週の注目感染症 平成29年・49週(12月4日~12月10日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が3例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。

・ウイルス性肝炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は20歳代の女性です。

・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は80歳代の男性です。

・梅毒の報告が盛岡市及び大船渡地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、40歳代と50歳代の男性です。
 今年の総報告数は15例となりました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザはすべての地区で患者発生の報告がありました。
 年齢層別では10~14歳が増加しており、学校等での感染拡大に注意が必要です。
 症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
 手洗いやワクチン接種、体調管理による予防と、咳エチケットによる周囲への感染拡大防止が重要です。
 ワクチン接種を希望する方は医療機関へお問い合わせください。

・感染性胃腸炎は奥州、大船渡、釜石地区で多くなっています。
 大船渡地区の保育所ではサポウイルスによる集団感染が発生しました。
 調理前や食事前、トイレの後にはせっけんと流水による手洗いを徹底すること、患者の吐物や便は塩素系薬剤を使用して適切に処理することが重要です。

・溶連菌咽頭炎は盛岡市で警報値(定点当たり患者数6人)を超えました。
 肺炎や腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。
 手洗いやうがいを励行すること、患者との濃厚接触を避けることが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年12月15日更新)