2018年08月03日

今週の注目感染症 平成30年・30週(7月23日~7月29日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が4例ありました。そのうち2例は潜在性結核感染症でした。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症は、O26、O111などの報告が8例ありました。
少ない菌量で感染するので、食中毒予防の徹底と、石けんと流水による手洗いで二次感染を防ぐことが重要です。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・ヘルパンギーナは増加し、大船渡及び県央地区で報告数が多くなっています。
例年9月頃まで多い状況が続くため、注意が必要です。
主症状は、発熱と口の中に現れる水疱性発疹です。
予防には、患者との濃厚接触を避けること、手洗いやうがいを十分に行うことが重要です。

・RSウイルス感染症は、中部及び奥州地区で報告数が多くなっています。
呼吸器の疾患で、乳幼児は細気管支炎など重症化しやすいので注意が必要です。
咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などを介して感染するので、咳エチケットや手洗いによる予防が重要です。

・海外へ渡航し、帰国後に体調が悪くなった場合は、受診の際に渡航歴を伝えることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年8月3日更新)