2019年06月14日

今週の注目感染症 令和元年・23週(6月3日~6月9日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が7例ありました。このうち5例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が中部地区から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・野外で活動する機会が多い季節となり、つつが虫病等、ダニが媒介する感染症に注意が必要です。
野外で活動する際は肌の露出を少なくし、ディートやイカリジンといった有効成分を含む虫よけ剤を使用するなど、ダニに咬まれないよう対策を。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルス等による集団感染が保育所で続発しています。
集団生活を営む施 設では、手洗いの励行と感染予防対策の再確認が必要です。
発症者の吐物や便にはウイルスが大 量に含まれています。
処理の際には、使い捨てのエプロン、手袋、マスクを着用し、塩素系薬剤 で消毒することが重要です。

・大阪や東京では、麻しん(はしか)の流行が続いています。
麻しんウイルスに感染すると、 10~12日(最大21日)後に風邪のような症状が現れ、その後、高熱と発疹が出現します。
感染力 が非常に強く、空気感染も起こります。予防接種が最も有効な予防法です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年6月14日更新)