2022年10月21日
今週の注目感染症 令和4年・第41週 (10月10日~10月16日)
1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が6例ありました。
そのうち5例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。
本疾患の主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
手洗い(特に用便後)の励行と食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・水痘(入院例)の報告が1例ありました。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、例年寒い時期に患者が増加します。
今年はノロウイルスよりサポウイルスの検出例が多いです。
これらの胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いが重要です。
患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系消毒剤で処理しましょう。
・手足口病は警報値(定点当たり患者数5人)を超えた地区はありませんでした。
乳幼児は、口内の発疹により水分を接種しにくくなるので、脱水症状に注意が必要です。
手洗いをしっかり行い、患者との濃厚接触やタオルの共用を避けることが大切です。
〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の新規患者報告数は2006人で、前週比172人増でした。
発熱、咳、喉の痛み、倦怠感など体調不良の場合は外出を控え、かかりつけ医または受診・相談センターに相談しましょう。
ワクチン接種を希望する人は、早めの接種が勧められます。
「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年10月21日更新)