2019年03月01日

今週の注目感染症 平成31年・8週(2月18日~2月24日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち3例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が中部地区から2例ありました。患者は8歳の女性と40歳代の男性です。
・風しんの報告が盛岡市から1例ありました。予防にはワクチン接種が有効です。
免疫のない妊婦が妊娠初期に感染すると生まれてくる赤ちゃんが感染し先天性風しん症候群が心配されます。
妊娠を希望する女性やその配偶者、抗体価の低い妊婦の配偶者は無料で抗体検査を受けられるので希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、4週続けて減少しました。一度かかった人が別の型にかかることもあるので引き続き注意が必要です。
予防にはこまめな手洗いや体調管理、咳エチケットによる感染予防が重要です。

・感染性胃腸炎はノロウイルスによる集団感染事例が4例報告されました。
予防には十分な手洗いと、患者の吐物や便の適切な処理が重要です。

・溶連菌咽頭炎は盛岡市で6週続けて警報値(定点あたり患者数8人)を超えています。
肺炎や腎炎などの合併症を起こすこともあるので医師の処方に従い抗菌薬を飲みきることが重要です。

・3月1日から7日は子ども予防接種週間です。
4月からの入園、入学に備えて必要な予防接種をすませ、病気を未然に防ぎましょう。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年3月1日更新)