2018年10月26日

今週の注目感染症 平成30年・42週(10月15日~10月21日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が2例ありました。
今年これまでに63例の報告がありました。
食肉の十分な加熱などによる食中毒予防と、手洗いによるヒトからヒトへの二次感染の予防が重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は80歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、中部地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
今後、全国に拡大する可能性もあり、妊婦が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・RSウイルス感染症は、中部地区で多くなっています。
乳幼児は細気管支炎や肺炎など、重症化する場合があります。
患者の咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などから感染するため、咳エチケットや手洗いによる基本的な予防が重要です。
・咽頭結膜熱は、宮古地区で警報値(定点あたり患者数3人)を超えました。
予防には、患者との密接な接触を避け、石けんと流水による手洗いを行うことが重要です。
・手足口病は減少しましたが、県央地区で警報値(同5人)を超えています。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年10月26日更新)