2018年08月10日

今週の注目感染症 平成30年・31週(7月30日~8月5日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が3例ありました。3例とも潜在性結核感染症でした。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症は、O26の報告が2例ありました。
 少ない菌量で感染するので、食中毒予防の徹底と、石けんと流水による手洗いでヒトからヒトへの二次感染を防ぐことが重要です。

4類感染症
・E型肝炎の報告が2例ありました。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・水痘(入院例)の報告が、久慈地区から1例ありました。患者は20歳代の男性です。
・梅毒の報告が4例ありました。今年これで21例です。2017年は、1年間で16例の報告がありました。
・百日咳の報告が、県央地区から1例ありました。患者は20歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・ヘルパンギーナはさらに増加し、大船渡、県央及び久慈地区で報告数が多くなっています。
 発熱と口の中に現れる水疱性発疹を主症状とするウイルス感染症で、
 岩手県においては、例年9月上旬まで報告数の多い状況が続くので注意が必要です。
 予防には、患者との濃厚接触を避けること、手洗いやうがいを十分に行うことが重要です。
・RSウイルス感染症は、中部及び奥州地区で報告数が多くなっています。
 咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などから感染するので、手洗いや咳エチケットをはじめとした基本的な予防対策が重要です。
・伝染性紅斑は、中部地区で6月下旬から報告数が多い状況が続いているので、引き続き注意が必要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年8月10日更新)