2017年12月11日

今週の注目感染症 平成29年・48週(11月27日~12月3日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が5例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は4例です。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市及び一関地区から1例ずつありました。
患者はそれぞれ、20歳代の女性と30歳代の男性です。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは定点当たり患者数が1.22人となり、流行開始の目安である1.0人を上回りました。
 学校等の休業措置も報告されています。
 手洗いやワクチン接種、体調管理による予防と、咳エチケットによる周囲への感染拡大防止が重要です。
 ワクチンは接種後効果が現れるまで2週間程度かかることから、早めの接種が勧められます。
 接種を希望する方は医療機関へお問い合わせください。

・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は奥州地区で警報値(定点当たり患者数6人)を超えました。
 無菌性髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす場合もあります。
 ワクチン接種による予防が効果的で、1歳から接種可能です。

・感染性胃腸炎は奥州及び釜石地区で多くなっています。
 調理前や食事前、トイレの後には石けんと流水による十分な手洗いを行うこと、
 患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年12月8日更新)