2018年11月30日

今週の注目感染症 平成30年・47週(11月19日~11月25日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。そのうち3例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌の報告が二戸地区から1例ありました。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が中部地区から1例ありました。
・侵襲性インフルエンザ菌感染症の報告が釜石地区から1例ありました。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。
・百日咳の報告が二戸地区で3例、盛岡市で2例ありました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接 種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は二戸地区で警報値(定点あたり患者数6人)を超えました。
耳下 腺の腫脹や発熱を主症状とするウイルス感染症で髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす場合もあり ます。
ワクチン接種による予防が効果的で任意で1歳から接種が可能です。
・咽頭結膜熱は、宮古地区で4週続けて警報値(同3人)を超えています。
主症状は、発熱、咽頭炎、結 膜炎で患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、うがいや石けんと流水による手洗いが重要です。
・インフルエンザは、県内の5地区で報告がありました。
今後の動向に注意が必要です。予防には、ワ クチン接種や体調管理、こまめな手洗いが重要です。
ワクチンは接種から効果が現れるまでに2週間程 度かかるため、早めの接種が勧められます。
接種については、事前に医療機関へご確認ください。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年11月30日更新)