2019年05月17日

今週の注目感染症 令和元年・19週(5月6日~5月12日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。このうち1例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は10歳の女児です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は90歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が奥州及び釜石地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、 70歳代の男性と60歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルスによる集団感染事例が盛岡市、中部、大船渡及び宮古地区の保育所等で計5件発生しました。
ノロウイルスは感染力が強いため、集団生活を営む施設では、感染 予防対策の再確認が必要です。
石けんと流水による手洗いを徹底すること、患者の吐物や便を処理する際は、使い捨て手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を使用することが重要です。
・流行性角結膜炎は、一関地区等で患者数が多くなっています。
本疾患は、アデノウイルスによる 目の疾患で、充血や目やにを生じます。
感染経路は、患者の涙や目やにが付着した手指やタオル 類からの接触感染です。
予防には、手洗いの徹底とタオル類の共用を避けることが重要です。
・大型連休中に海外へ渡航後、体調に異常がある場合は、医療機関に問い合わせのうえ速やかに受診をしてください。
受診の際は、渡航歴を伝えることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年5月17日更新)