2018年11月02日

今週の注目感染症 平成30年・43週(10月22日~10月28日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。そのうち3例が潜在性結核感染症の報告です。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。
患者は90歳代の男性です。
・梅毒の報告が、中部地区から1例ありました。
患者は40歳代の男性で、今年これで27例となりました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、奥州地区で多くなっています。
例年秋から冬にかけて流行し、ノロウイルス等による集団感染が増加するので注意が必要です。
予防には、石けんと流水による手洗い、患者の吐物や便の適切な処理が重要です。
・手足口病は、県央地区で、8月下旬に警報値(定点あたり患者数5人)を超えた以降、報告数の多い状況が続いています。
年齢別では1~4歳が多くなっています。
なお、盛岡市及び宮古地区もやや多くなっており、今後も注意が必要です。
・インフルエンザは、盛岡市内の幼稚園から学年閉鎖措置の報告がありました。
予防には、ワクチン接種や手洗いが重要です。ワクチンは接種から効果が現れるまでに2週間程度を要するため、早めの接種が勧められます。
接種については、事前に医療機関へご確認ください。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年11月2日更新)