2019年07月12日

今週の注目感染症 令和元年・27週(7月1日~7月7日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。このうち1例は潜在性結核です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が3例ありました。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こす場合があります。
食品を介して感染することがあるので、手洗いの励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は70歳代の女性です。
5類感染症(全数把握対象疾患) ・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は前週より増加し、久慈地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
本疾患 は、口の中や手足に水疱性の発疹が現れるウイルス感染症です。
まれに髄膜炎等を併発する場合もあるので、発熱や嘔吐、頭痛等がある場合は速やかに受診してください。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。

・夏休みに海外へ渡航する方は、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付ける必要があります。
渡航前に、厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認し、必要に応じて予防接種 を受けることが推奨されます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年7月12日更新)