2018年02月23日

今週の注目感染症 平成30年・7週(2月12日~2月18日)


1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が4例ありました。潜在性結核感染症の報告はありませんでした。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は1歳の男の子です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・百日咳の報告が県央及び大船渡地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ10歳代と30歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは前週より減少しましたが、警報値(定点当たり患者数30人)を超えているので、引き続き注意が必要です。
医療機関からはA型よりB型が多く報告されています。
例年、流行の前半はA型が多く、終盤にB型が増加する傾向がみられますが、今シーズンは前半からB型が多い状況が続いています。
発症後3~7日間はウイルスを排出すると言われていることから、症状が軽快した後もマスクの着用をはじめとした咳エチケットを継続して感染拡大を防ぐことが重要です。

・感染性胃腸炎は、盛岡市の保育所からノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。
ノロウイルスは感染力が強く、少ないウイルス量で感染するので注意が必要です。
食べ物に触れる前やトイレの後には石けんと流水による十分な手洗いを行うこと、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で適切に処理することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年2月23日更新)