2022年11月11日

今週の注目感染症 令和4年・第44週(10月31日~11月6日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が3例ありました。
 そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒は今年1月以降、全国の患者報告数は1万人を上回り、過去最多を更新しています。
 岩手県内では今週までに25人報告されています。
 梅毒は患者との性的接触により感染します。
 早期の薬物治療で完治が可能ですが、治療せずに放置すると、脳や心臓に合併症を引き起こすことがあります。
 疑われる症状がみられる場合は、早めに医師の診察を受けることが勧められます。
 また、県内各保健所では匿名・無料で梅毒検査を行っています。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザの患者報告が釜石地区で2例ありました。
 予防には手洗いやワクチン接種が有効です。
 ワクチンは効果が現れるまで2週間ほどかかるので、早めの接種が勧められます。
 希望者は医療機関に相談を。
・感染性胃腸炎は、毎年秋から冬にかけて流行するのでこれからの時期は注意が必要です。
 ノロウイルスなどの胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくいため、予防には石けんと流水による手洗いが重要になります。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系消毒剤で処理しましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の新規患者報告数は前週比1254人増の5334人でした。
 近距離での会話など、場面に応じたマスク着用等の基本的な感染対策を徹底する必要があります。
 オミクロン株対応ワクチンの接種が始まっています。
 同ワクチンは、12歳以上で2回目接種を完了しているすべての人を対象に1回接種できます。
 接種を希望する人は、集団接種を積極的に活用しましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年11月11日更新)